仕事帰りに「下関漁港節」が流れてきて、ノスタルジーに浸った話。ロンブー淳さんも歌ったのかな…⁇
職場の駐車場は住宅街の一角にあるんですが、細い道を挟んだ対面に小さな公園があって、平日は週に2〜3回、朝の8時過ぎから近所のおじいちゃん・おばあちゃんが集まってグラウンドゴルフをされてたり、その中にかつてウチの職場の正門警備をしてくださってた方がおられて、
「おはようございます、暑くなってきましたね〜!」
って挨拶したり、夕方には野球する兄弟や散歩するご夫婦がいたりして、地域の生活にストンッと根ざしてるんです。
この公園には最近、石灰で直径10mくらいの円が描かれてます。
夏休み+公園+石灰の円 = 夏祭り
ですよね。こういうのを見るとみんなが楽しみにしている様子が浮かんで本当にホッコリします。
で、わたしは数日前に職場で夕方からのオンライン会議があり、終わって帰る頃には19時半頃になってました。
住宅地の、駐車場に向かう坂道を歩いて上っていると、その公園の方から、太鼓と三味線と”♪ハァ〜ッ“系の掛け声の、いかにも夏祭りっぽい音楽が聞こえます。
公園が近づいてくると、石灰で描かれた円の1/3くらいを埋める人々が、スピーカーから流れる音楽に合わせて踊ってます。
服装も普段着っぽいし、その人たちしかいないし、そもそも円の1/3くらいしか使ってないし、きっと班ごととかで行ってる 盆踊りの練習 なんだろうな…と思いながら、歩いて公園を通り過ぎる間、お年寄りやお子さん中心の微笑ましい練習風景を眺めていましたが、実はわたし、流れている音楽に聞き覚えがあることに気づきました。
下関中央工業高校の野球応援で聴いた曲
前職で教育旅行の営業をしていた頃、下関中央工業高校の修学旅行を受注し、打合せから添乗までする間に学年団の先生方とも仲良くなり、また生徒さんもとても素直で気持ちの良い子が多かったので、その子たちが3年生になり、夏の高校野球 山口県大会に下関中央工業高校が出場した時に下関球場まで応援に行ったんです。
その時、下関中央工業高校チームが得点するたびに応援席がドカーンと沸いて、選手や保護者、それから特に印象的だったのが下関中央工業高校のOBの皆さん、彼らがみんな一緒に「大漁節」っぽい曲を大きな声で歌いながら、応援席で陽気に踊ってたんです。
その時は「♪やーれ行〜け ドンと行け〜!」って歌ってるように聞こえてて、景気のいい歌だな、きっと造船科のある工業高校だから、船とか漁に関係のある歌を歌ってるんだな…と、下関中央工業高校の伝統やプライドを感じて、母校でもなんでもないんですが、いいなぁ…と浸っていました。
もしこれがわたしたちが高校生の頃よりも前からの伝統であれば、ロンドンブーツ1号2号 の 田村淳さん(下関中央工業高校出身)も、もしかしたら在校当時の高校野球の応援で歌って踊ってたかもしれません。
…で、それから20年近く経って、仕事も変わり、高校野球の季節に職場の駐車場に向かって歩きながら聞こえてきた曲がこの曲だったのです。
下関漁港節
懐かしいこの曲が気になって、翌日職場で下関市職員の方に、
「むかし中央が野球で点とるたびに歌ってた曲知りませんか?『♪やーれ行〜け ドンと行け〜』みたいな」
って尋ねてみたら、「これかな…?ちょっと違う気もするけど…」ってYouTubeの動画を見せてくれました。
そしたら、ビンゴ!「アッ、コレですコレ!」って、あっさり判明しました。「下関漁港節」っていうんですね。大漁節ではなかったけど、雰囲気は船や漁で間違いありませんでした。
「下関漁港節」下関が水産日本一の時代に作られた大変景気の良い歌です。さかな祭りでよく流れています。一番の出だしは「さかな市から馬関は空けて、出船、入船、宝船」、二番「ふくの刺身にヒレ酒飲んで、酔って口説いたひざまくら、得手に帆を上げ、札束積んだ、夢は正夢この繁盛 それ やれ引け どんと引け」。
関とら(株式会社藤フーズ)Webサイト ふく百話(42)「ふくの歌」より
歌詞はなかなか “漢(をとこ)ッ‼︎” って感じで(ちょっと露骨にエロいので)、令和に流行る感じではありませんが…でもすごく時代を感じる歌詞だと思います。
さかな市から 馬関はあけて
出船入り船 たから船
意気な菜っ葉服 自慢じゃないが
可愛いあの娘が すがりつく
ソレ ヤーレ引け ドンと引け
neko1014さん メモ日記☆「下関漁港節」より、一部表記を調整し掲載
「やれ行け」ではなくて「やれ引け」だったんですね。
網を引くのか、船を係留するロープを引くのか…なんにせよ、漁港の男たちは引っ張るんでしょう。
それも、やれ引け、ドンと引け、と威勢よく…
ノスタルジックな曲、その地その地に歌い伝えられる曲はたくさんあるし、下関にも 平家踊り のような代表的な曲がありますが、なんとなくわたしはこの 下関漁港節 の感じが心地よく、耳から離れません。
歌詞の内容も、先にも書きましたが、時代を感じ、なんだかパワーが溢れて仕方ないんじゃ!という当時の下関漁港の情景が浮かぶようです。
個人的には、時代でいうと「スーダラ節」とか「上を向いて歩こう」のような、最近の「ノリノリ」とは違う、静かに元気が湧いてくる曲だよな…と思います。
ご存知ない方はぜひ聴いてみてください。
この時期、きっと元気が出ますよ!