豊北小学校・豊北中学校の「7年間で7地域をめぐる遠足」は、学校運営協議会発信のステキなイベント…ですが、もっとよくできる!
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豊北小学校・豊北中学校では、学校運営協議会による「7年間で7地域をめぐる遠足」が年間行事として行われています。
7年間で7地域をめぐる遠足とは
7年間で7地域をめぐる遠足は、豊北小学校に統合される直前に町内に7つあった小学校(わたしが小学生の頃は8つありました)の各校区を、小1から中1までの7年間で1地区ずつめぐり、統合によってものすご〜く広くなった豊北小学校区の各地区を児童・生徒に知ってもらうとともに、各地区の住民の皆さんとの交流の機会をもって、郷土愛を育むことを目的として行われているものです。
なので、遠足の各コースでは、地域の特徴を感じられるルートと、地域の方との交流ができるイベントが考えられています。
各学年のコース例
各学年でめぐる地域と主なコース例はだ〜いたい下記のとおりです。
小学校1年生 … 滝部・二見
滝部地区で地域の高齢者とお手玉などの昔の遊びを楽しんだり、梨狩りをしたり、また旧・二見小学校に描かれた雄大な壁画や、二見地区にある夫婦岩の見学などがあります。
小学校2年生 … 阿川
阿川地区を代表する海水浴場 阿川ほうせんぐり海浜公園 から、同じく阿川地区を代表する山 岳山(だけやま) に登って角島を望む絶景を楽しむという、海も山もアリなコースです。地域の方とグラウンドゴルフやジャンボカルタなども行います。
小学校3年生 … 神田
旧・神田小学校から角島大橋のたもとにある海士ヶ瀬公園まで歩いて眺望を楽しみ、旧・神田小学校では隣接するビーチで1学期の終業式が行われていたぐらい海に馴染みのある校風だったので、遠足では地域の方と磯辺の体験教室が行われます。
小学校4年生 … 粟野
粟野川の河川敷から、近くの造船所で、潜水する救命艇の造船現場を見学したり、大雨などの増水時に氾濫することの多かった粟野川の河口付近の旧カーブを切り開き、水の流れをよくして水害を減少させたショートカットの見学などを行います。
かつては、増水時には水面下に沈む 沈下橋 を渡って 粟野川河川公園 まで歩き、地域の方と粟野川の水生生物の観察をしていましたが、2023年の豪雨で壊れてしまったため、現在は上記のコースになっています。
小学校5年生 … 角島
つのしま自然館 、 角島灯台 などの見学や、地域の方による 角島伝説の紙芝居 、 レクレーション などがあります。また、角島大橋を歩いて渡る という体験が角島コースの特徴です。
小学校6年生 … 神玉
弥生時代の 土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム の見学のほか、わたしも 鰤切り神事 で参加している 浜出祭 の話や、その起源となった 元寇(弘安の役) の話 を聴き、地域のバラ農園でフラワーアレンジメントやハロウィンのカボチャランタンづくりの体験などをします。
中学校1年生 … 田耕
唯一中学生が参加する田耕コースでは、ウォークラリー形式で田耕地区をめぐります。田耕地区 出身の女流俳人 田上菊舎 のゆかりの地や、幕末に 中山忠光公 が暗殺された場所に建つ 本宮中山神社、浜出祭の田耕側行列が出発する 田耕神社 などを回る、全長6kmのコースです。
…と、このように各コース趣向を凝らしたルートとイベントが用意されていて、どれもとても魅力的です。
各地区それぞれに、しっかりコンテンツがあって、改めて豊北町って、魅力にあふれたまちなんだな…と再認識されます。
臨時学校運営協議会
7年間で7地域をめぐる遠足 は学校運営協議会主催の行事であるため、今年度の遠足について話し合う臨時の学校運営協議会が開催されました。この会議には本来の学校運営協議会のメンバー以外にも、各地域から有識者や保護者が招集され、わたしは豊北中学校のPTA副会長として、中学1年生が参加し、わたしの地元でもある田耕地区のコースを検討するグループに参加させていただきました。

ここでも「例年どおり」
実ははじめてこの会議に出席したので、わたしは
「今年は浜出祭の年だったし、浜出祭の起源、厳島神社や元寇で蒙古軍の大将を討ったとされる場所などを回って、歴史を絡めて学んでもらうコースはどうかな…」
とか、いろいろ妄想を繰り広げていて、よーし、より良い遠足にするためにガンガン話し合おう!と意気揚々 臨んだのですが、どうやらコースは基本的に変更することはなく、
「前年度の問題点等を改善して今年も…」
と切り出されて始まるタイプの会議でした。
なるほど。ここでもやはり「例年どおり」ですか。
…まぁ会議の時間も1時間弱しかないですし、学校の先生方も、地域の皆さんもそれぞれに仕事や生活もありお忙しいでしょうから、仕方ないっちゃー仕方ない。
わたしもはじめての出席なので、ここで噛みついてもまた 仕方ない。
というわけで、気を取り直して、例年どおりのコースから学んでいきましょう。
例年のコースと前回の反省点
先述のとおり、田耕コースは中学1年生が対象で、小学校とは違って班ごとに分かれ、各ポイントごとに課題を解きながら進むウォークラリー形式で行われます。歩くコースは決まっていますが、みんなで列を作って…というようなスタイルではないということですね。

昨年度の反省点として、ウォークラリーの各班に地域の方が入って一緒に歩くのですが、中学生たちの中には地域の方をブッちぎって走っていってしまうグループもあったそうで、また最も早いグループと遅いグループでかなり速さに差があって、ウォークラリーとはいえバラバラになりすぎてて「遠足」感がない、という問題がありました。
こんな様子なので、参加した地域の方の感想の中には
「最後にゴールが見えた時にはホッとしました」
「ひざの悪い70代ですが、頑張って完歩できました」
って、マラソンとかウォーキングのイベントの感想のようなものもあって、残念というか、申し訳ないというか… ちょっとやるせない気持ちになりました。
もっと地域の方と交流したり、高齢の方をいたわったりしようぜ、中学生…
今回の改善点
そこで、中学生には学校の方でしっかりこの遠足の趣旨について事前指導を行ってもらい、生徒たちにしっかり地域の方との交流を意識してもらうとして…
グループバラバラ問題については、全長6kmのコースの折り返し地点、3km辺りが 中山神社 なので、ここで一旦全グループ集合して、休憩も兼ねて中山忠光公に関するお話を聴いて、それから改めて出発するかたちを提案しました。
また、豊北中学校の先生から、雨天時の対応についてもしっかり考えておきたい、という提案があったので、屋内で地域の方とできるニュースポーツを行うこととし、今回の会議は終了、となりました。
帰ってきたくなるまちづくり と 7年間で7地域をめぐる遠足
このイベントにも、「帰ってきたくなるまちづくり」の大切な要素が含まれています。
- 学校の行事をとおして、仲間・友だち と一緒に、地域の魅力を知る
- 地域の方との交流をとおして、地元ならではの、世代を超えた面白い人間関係を築く

この点にしっかりフォーカスして企画すると、ちょっと今の取り組み方ではまだもう少し 「刺激が足りない」 感じがします。
コースは基本的に変えないにしても、コンテンツについてはもっと地域の面白い大人が積極的に関わる体制をつくっていきたいな…と思いました。
ただ、いざわたしがひとりで鼻息荒くして切り込むと、
「学校行事だから…」とか
「平日だから…」とか
「できない理由」がいっぱい聞こえてきそうだな…というのが想像できます。
変えていくのはものすごいエネルギーが必要で、ものすごいストレスを喰らうことになりそうですが…
「帰ってきたくなるまちづくり」のためなら、やるしかねェ…!